utibiles sophiamque cano non arma uirumque

哲学文化塾

~フィロカルチャー~
もっと源流へ、もっと本質へ!

哲学文化塾 ~フィロカルチャー~

ごあいさつ:21世紀、世界は混迷を極め、文字どおり戦場化への道を突き進んでいるように思われます。私たちはこの流れに逆らい、何としても、阻止することが急務であり、最大の課題なのです。しかしこれを克服すること、つまり、正義の確立と平和の実現は、人類にとって最も困難な問題なのかもしれません。なぜなら、ある草案の前文にもあるように、「民族国家の時代は終わりを告げ、人類の時代が始まらなければ(the age of nations must be end, and the era of humanity begin;)」達成できないからです。「心の中に平和のとりでを築く」。これを「精神の習慣(habitus mentalis)」として実践し、世界美化の理念を掲げ、新たな枠組みを創造する以外に、人類にとって救いが訪れることはないでしょう。しかし、道標はこの地上に存在します。それは文化であり、芸術であり、世界遺産であり、そして偉大な古典作品群なのです。これらに直接、真剣に接することで、私たちは、地球の、人類の、民族の、国家や地域の歴史を学び、「ノシズム」を克服し、人類益、地球益を優先する、知性に基づく善へと至ることができるのです。そのためには、古典を研究し、古典に学び、対話を繰り返し、文化遺産を再認識し、リベラル・アーツの復権と21世紀に相応しいヒューマニズムを獲得しなければなりません。哲学文化塾は、まさにこのような思いを実践美学として方向づけた今道友信先生の意を継承し、さらに発展させるべく、いわば「グレート・アイディアス」に触発され、契機付けられるような、多彩な場を提供します。理性による知的専門性と倫理に裏付けられた、美と平和の実現を目指す場としての哲学文化塾の活動を活性化し、世界美化をデザインするために、みなさまの積極的なご参加、ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

文化イベント開催に寄せて:今道友信記念文庫・哲学文化塾のイベントは,文化芸術に親しむために企画され,本年度より開催できる運びとなりました。第1回開催にあたり,私は以前,佐藤二葉さんの「ひとりギリシア悲劇」を拝見し,時空,および文化的隔たりを超えた劇的,いやむしろ普遍的リアリティに圧倒され,感銘を覚え,ぜひ多くの方々にご覧いただき,ともに考え,論じ合うに値すると思い,出演をお願いいたしました。アイスキュロスの『アガメムノーン』は不義の妻による夫殺しという血の宿命と神慮を問う作品です。今の世の中において、どのように受け止められるでしょうか。ともあれ哲学文化塾は,皆様のご期待に沿うべく,精一杯努力してまいります。どうかご指導とお力添えを賜りますよう,お願い申し上げます。

哲学文化塾 ゼネラル・マネージャー 松田義幸

*松田義幸プロフィール尚美学園顧問、尚美学園大学名誉教授。日経広告研究所、財団法人余暇センター研究員、筑波大学助教授、筑波大学大学院客員教授、実践女子大学教授を経て、2008年より尚美学園大学学長、2009年より2016年まで尚美学園理事長。専門は、教育社会学、レジャー社会学。「国際経済経営会議」「国際価値会議」「筑波会議」「奥の細道紀行300年祭」など学術文化催事を多数プロデュース。グレート・ブックスのオンライン・コンテンツ開発とテキスト編纂および配信、セミナー事業に取り組んでいる。編著・共著書:『世界遺産への道標』(創文社)、『現代余暇の社会学』『ゆとりについて』『生活文化の社会学』『観光文化と奥の細道』(誠文堂新光社)、『ゆとりについて』『日本の余暇マーケット』(日本経済新聞社)、『レジャー産業を考える』(実教出版)、『スポーツ・ブランド』(中央公論新社)、『芸術都市フィレンツェの創造』など「エンゼル叢書」シリーズ10巻(PHP)ほか多数。

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